インフルエンザ治療薬開発について

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このサイトでも以前、開発中の新しいインフルエンザ治療薬について記事を書きました。

リレンザ耐性ウイルスは出現しないのか?

という記事です。


その中で私もちらりと書きましたが、新しいインフルエンザ治療薬が開発されています。

インフルエンザウイルスポリメラーゼを阻害する薬剤であるT-705(富山化学)

ザナミビル(リレンザ)の誘導隊で効果や持続性を高めたCS-8958(第一三共)

リレンザやタミフルとは違う機構でノイラミニダーゼ阻害活性を持つペラミビル(日本では塩野義がライセンス)

この三つですね。


私はこの情報は科学雑誌で知ったのですが、

オンラインで他にないかなと思って調べるとこういう記事がありました。


開発が進む純国産インフルエンザ治療薬の現況と感染予防対策

2009/02/02  医療ジャーナリスト 海老原 幸雄

http://mediasabor.jp/2009/02/post_578.html

 このほど、CS-8958という純国産のインフルエンザ治療薬が第III相試験に入った。院内感染の有効な対策などを迫られている臨床現場も認可への動向に注目している。また同じく純国産のT-705も現在第II相試験を実施中で、日米共同開発のPeramivirという注射薬も日本では第III相試験に入っている。中でもCS-8958というインフルエンザ治療薬の特徴は、リレンザのようにドライパウダー吸入器で吸入するタイプの薬で、直接肺の細胞に作用する。たった一回の投与で治療、予防を兼ね長時間作用が持続するといわれている。


なるほどすでにフェーズⅢに入っているわけですか、それはかなりハイペースで認可に向かいそうですね。

CS-8958はリレンザの改変型であるということからも、厚生労働省による認可は早そうです。



ただ、記事の中で多少、気になる表現もありましたのでちょっと補足をつけてみます。(いちゃもんとも言う(笑))


 ウイルス粒子表面にはHA(赤血球凝集素=ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)とよばれる2種類の突起が多数出ていて、この糖タンパクによって多くの亜型が出現する。血清型はH1─16、N1─9で、組み合わせは16×9=144通りある。問題のトリ由来のウイルスにはこの144通りすべての組み合わせが存在する。

これ、理論上は144通りですが、確認されているのは97通りじゃなかったですかね?

それはヒトの場合で、鳥の場合は144通り確認されていたのかな?? はて???


 タミフルのような経口薬は、保存・備蓄には適しているが薬効成分がいったん消化管に入り血液の中に取り込まれて作用するため、ある程度の血中濃度を維持するには一定期間飲み続けなければならない。それに対して、CS-8958は吸入剤(ドライパウダーまたはネブライザー)なので気管、肺の細胞組織に直接取り込まれるため一回の投与で即効性を示すという利点がある。さらに、H5N1型の鳥インフルエンザウイルスの主な感染部位は肺の深部であるため、肺の細胞組織に直接取り込まれるCS-8958は効果的と考えられている。

これはCS-8958だけの特性というわけではなくて、リレンザがまさしくそうなのですが(笑)。


ということで、CS-8958は期待されている新薬であり、タミフルとはドラッグデリバリーの道筋が違うのは確かであるものの、リレンザの延長線上の新薬であるということは念頭に置かなければならないのです。

長所を言えば、構造的に安定しているので、リレンザよりも少ない投与回数で治療、予防に効果的であるというところは大いに期待できます。

短所を予測すれば、この薬の作用点がどこにあるかは知らないのですけれども、ノイラミニダーゼ構造においてリレンザと同じ場所を認識して作用するものであった場合、リレンザ耐性ウイルスが主流となった時にはこの薬も有効性を失う可能性があります。


でもほんとに、待ち望まれている薬ですよね、第一三共さんがんばってね。

関連タグ : 抗インフルエンザ薬, リレンザ, CS-8958, 第一三共,

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