鳥インフルエンザに感染しやすい遺伝子を持つ人々

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鳥インフルエンザによる全世界の感染確定者数が先月末で400人を超えました。

そして死者数は254人に達しています。

致死率は63%を超えています。

恐ろしい病気だ、と思うのと同時に、おや?と思う部分があります。


WHOの発表した資料を見るとそれがよくわかるのですが、感染者数や、致死率が国によって非常に偏っているのです。

Cumulative Number of Confirmed Human Cases of Avian Influenza A/(H5N1) Reported to WHO
↑ ↑ ↑
英語ですが、図表ですからわかると思います。


圧倒的に被害を受けているのがインドネシアです。

少し詳しく見て、意味を考えてみましょう。



インドネシアではこれまでに141人が感染して(実に全世界の1/3の患者数)います。

そして死者数は115人で、致死率は81%を超えているのです。

逆に言えば、インドネシアを除いて考えた時には致死率は53%ちょっとにまで下がるのです。

(264人の感染者に対して139人の死者ですから)

感染者が多い中国やベトナムを見ても、67%と49%と、インドネシアよりも致死率は低いのです。


これらの傾向は2005年にインドネシアでの感染の最初の報告者が出てから変わっていません。

そして、ヒトからヒトへの感染事例が、インドネシアでは家族間で複数確認されています。

家族間の感染と思われた患者は血縁関係にあり、激烈な症状でなくなっています。

インドネシアには人から人へ鳥インフルエンザがかかりやすい何かを持つ一族がいるとも言えるでしょう。



また、WHOからも疑問が提示されている内容として、世界中の、60カ国以上の国々で鳥や猫などの動物からH5N1型インフルエンザウイルスが検出されているのにもかかわらず、鳥インフルエンザが人間に感染しやすい国は数カ国にとどまっているのです。

生活様式が鶏と密接にかかわる中国やベトナムは感染動物への接触する機会は高いかも知れませんが、他の国でも養鶏場の人や、湖で渡り鳥をハンティングするたちなどはかなり濃厚に鳥と接触しているはずなのですが。



研究者でなくても不思議に感じる部分があるでしょう。


これが何を意味するのか、どうやら、鳥インフルエンザに罹りやすい人たちがいるのではないか、そしてそれゆえに症状も激烈に出るのではないか、そう言うことが予測されるのです。

インドネシアや中国、ベトナムにはたまたまそういう遺伝子変異を持った人がたくさんいるのではないのか?

そう言う推測も成り立つのです。


まだ、推測の段階ですが、ひょっとしたらその辺から、新型インフルエンザに感染しやすい、しにくいなどの診断薬や、あるいはそのメカニズムをターゲットにして防御する治療薬が作り出せるのかも知れません。

亡くなった方々に対しては不謹慎な話ですが、研究者としては感染した方々のゲノムを他の人たちと比較してみたくなります。

何か、気道上皮に発現している分子などにアミノ酸変異や、発現量の変化があるのではないかと思ってしまいます。



関連タグ : 遺伝子変異, 鳥インフルエンザ, インドネシア, 致死率, 偏り,

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