新型インフルエンザのパンデミックのときの死亡率は?

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日本政府、つまり厚生労働省が発表している新型インフルエンザパンデミック時の死亡者の数の計算はかなり少なめだというのは世界中で有名です。

3500万人が感染して、16万人から60万人ぐらいの計算だったと思います(死亡率は最大でも2%の計算です)。

ですが、外国の研究機関が推計予測している日本での死者数は210万人というのがありました(死亡率は6%でしょうか)。


このように推計被害者数に、実に10倍もの開きがあったのでは、少なめの予測に対して準備をしたのでは、実際にパンデミックが起こったときに手に負えなくなるのは目に見えています。

厚生労働省は国民の不安をあおらないように、空振りに終わるかもしれないことに予算がかかりすぎないように(笑)、控えめにしているのでしょうけれども、ほんとうにそれでいいのでしょうか?




確かに、過去の事例をみただけでも、とても難しい予測であることはわかります。

そのことに関しては以下のようなセミナーも開かれていたようですね。

正しい理解と情報発信を=新型インフルに備え緊急セミナー

1月28日19時35分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090128-00000146-jij-soci

 新型インフルエンザの発生に備え、市町村担当者を対象とする緊急セミナー(時事通信社主催)が28日、東京都内で開かれ、約700人が出席した。専門家らは、不要に恐れすぎないよう正しく理解し、分かりやすく情報発信することの重要性を指摘した。
 厚生労働省の梅田珠実結核感染症課長は、国の対策を説明し、「発生しないと分からない不確実性がある。行動計画に書いてある通りやればよいのではなく柔軟性を持たないと対処できない。問題を正確に知ってもらうことが必要」と述べた。
 国立感染症研究所の田代真人部長は、海外で人に感染し6割強の致死率を示すH5N1型鳥インフルエンザの現状を紹介。新型に変異した場合、国の「最悪のシナリオ」を上回る被害になる危険性を指摘。「行政に何ができて何ができないか、上手に伝える必要がある」とした。
 東京都の月川由紀子感染症危機管理担当部長は、1918年のスペインインフルエンザの際に米国の各州で死亡率が全く違ったという実例を挙げ、自治体の対応の重要性を示した。 


死亡率の予測、実際はどうなのでしょうか?

これまでに報告されている鳥から人へのH5N1型鳥インフルエンザ感染の事例では、総合的に見て、60%以上の死亡率となっています。

しかしこの死亡率は単純にパンデミックの予測に当てはめることはできません。


これまでの事例では症状の軽い感染者は見逃されている可能性があるということ、発生した地域の医療レベルや衛生概念が必ずしも高くはないこと、そして情報が伏せられている可能性もあること、などが理由として挙げられています。

しかし、いくつかの条件を突き合わせて考えてみても、かなり高い死亡率となることが予測されています。


実際に、症状の軽い感染者が見逃されている場合を想定した調査が行われ、抗体陽性者の割合から致死率が再計算された報告があります。

カナダの国立感染研究所の研究班による推測で、2008年の6月に発表されたものです。

J Epidemiol Community Health. 2008 Jun;62(6):555-9.
Finding the real case-fatality rate of H5N1 avian influenza.
Li FC, Choi BC, Sly T, Pak AW.
Centre for Infectious Disease Prevention and Control, Public Health Agency of Canada, 100 Colonnade Road Ottawa, Ontario, K1A 0K9, Canada. Felix_Li@phac-aspc.gc.ca

この研究報告で提示されている数字は驚くべきことに、14%から33%の死亡率が実際のパンデミックでは予想されるということでした。

感染してしまえば、最低でも7人に1人、最悪の場合は3人に1人が死ぬという計算です。


これがタミフルやリレンザを考慮に入れての上でのことなのかどうか、私の所属する機関の文献検索では要約しか読めなかったので、これ以上はわかりませんが、かなりの致死率です。

この計算から行くと日本での死者数は560万人から1155万人ということになります。

第二次世界大戦の死者数を上回っていますよね。



関連タグ : 死亡率, 推定死亡率, パンデミック, 厚生労働省,

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