新型インフルエンザ(鳥インフルエンザH5N1や豚インフルエンザH1N1などの人間感染型)に関する知識とそれへの対策についてまとめてみました。新しい情報は随時追加します。



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新型インフルエンザ(A型H1N1)の感染、20歳以下の子供が多いことはずいぶん言われてきた。

親せきの開業医が所属している関西某地区の医師会から回ってくる感染者情報でも8割が子供で、大人が混じっていても30歳以下が主だと言う。

それは日本だけでなく、日本よりも先行して感染が広がったアメリカの統計でも子供が感染しやすいという統計が出たようだ。


新型インフル感染率、子供は高齢者の14倍

8月28日14時48分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090828-00000760-yom-sci

 【ワシントン=山田哲朗】米疾病対策センター(CDC)は27日、5~14歳の子供は60歳以上の高齢者に比べ14倍も新型インフルエンザにかかる可能性が高いとする報告を発表した。

 報告によると、7月25日までにシカゴ市の保健当局が確認した新型インフルエンザ感染者1557人のうち、最も多いのが5~14歳の624人で、この年代の人口の0.14%に上ったのに対し、60歳以上は41人でこの世代の0.01%にすぎなかった。

 入院する割合も子供で高く、報告は「子供を重点に予防や治療にあたる必要があることが裏づけられた」としている。


さて、それではなぜ子供でばかり感染がおこりやすいのだろうか?

子供が集団生活をするという生活様式による理由だけでは説明できない。

なぜなら、季節型インフルエンザにおいてはここまで子供に偏って発生する現象が見られないからである。


ここで注目すべきは60歳以上の高齢者に比べて感染しやすいという表現だ。

通常の季節型インフルエンザなら60歳以上の高齢者もまた格好のターゲットである。

ところが、高齢者はかかりにくい。


さらに面白いのは(不謹慎な表現で申し訳ないが)、新型インフルエンザに対する抗体を90歳以上の高齢者が持っているという報告である。

90年前と言えば、1918年から1919年にかけてスペイン風邪が流行して世界中で8000万人以上が亡くなったというあの時代を経験しているわけだ。

そしてスペイン風邪は今回の新型と同じくH1N1タイプのA型インフルエンザだった。


インフルエンザは非常に変異の起こりやすいウイルスで、それゆえに毎年毎年、同じH1N1型やH3N2型が感染を繰り返す。

とはいっても、一度感染したことのあるウイルスそのものや、それに近い方のウイルスに対しては人々は免疫力を持っているものだ。

そしてそれは90年たっても免疫記憶として体内のリンパ節や脾臓で保存されているわけだ。


つまり、今回の新型インフルエンザだが、1918年のスペイン風邪のH1N1によく似ているだけでなくて、60歳以上の人たちが生きていた時代に何度か流行したインフルエンザウイルスによく似ているのだろうとおもわれる。

しかしそのH1N1は年を経るごとに変異を繰り返して、1918年の形からずいぶん遠ざかってしまっていたのが、たまたま今回、豚や鳥のウイルスと混ざることで再びよく似た抗原性を持って出現してしまった。

だから、高齢者ほど、今回の新型インフルエンザによく似たウイルスに感染した経験があり、かかりにくくて、遠い時代の果てにいる現代の小児たちは残念ながら免疫を全く持っていないというわけだ。


もちろん、全員が同じように抗体を持っているわけでもないし、全員の免疫機能が同じレベルではないから、若くてもかかりにくい人もいれば、年をとっていてもかかって重症化する人もいる。

歴史は本当に繰り返すのだなあと思うし、ウイルスが取りうるパターンにも限りがあるのだろうなと思う。

そう考えれば、100年後ぐらいには全てのインフルエンザウイルスのパターンについて、人類は本当の万能ワクチンを持っているのかもしれない。


夢のような話だけど。
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関連タグ : 新型インフルエンザ, 高齢者, スペイン風邪, 万能ワクチン,

厚生労働省主導の5月の水際阻止作戦失敗(海外で笑い物にされたあれ)から3か月、新型インフルエンザは着々と世界中に広がっています。

冬を迎える南半球での広がりは予測された通りに進みました。

例えばアルゼンチンではこれまでに推定40万人が感染し、確定例およそ13000人のうちおよそ1%の130人前後が亡くなっています。


アメリカやカナダの4月から6月の統計から死亡率は0.5%と推定されたという話がありますが、アルゼンチンでの確定症例だけでみれば死亡率は1%です。

つまり、肺炎や気管支炎を合併しやすい冬の条件では、死亡率はもっと高くなる可能性が否定できません。

通常の季節性インフルエンザが死亡率0.2%と言うことを考えれば、けっこう怖い風邪であることが分かります。


どうせワクチン製造は間に合わないのなら、気候の良い今のうちにかかっておくのも悪くないんじゃないかなんて思ったわけではないだろうが…


新型インフルエンザ 都立50校で集団感染

8月25日1時32分配信 日本テレビ

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20090824/20090824-00000064-nnn-soci.html

 東京都立の学校約300校のうち、約50校で新型インフルエンザの集団感染が確認された。

 都教育委員会によると、夏休み直前から新型インフルエンザの感染の連絡が増え始め、都立の高校や中高一貫校約300校のうち、約50校で集団感染が確認されたという。特に、部活動や合宿で感染した例が多く報告されているという。

 東北大学大学院・押谷仁教授によると、「学校閉鎖を積極的にやって地域に広がるのを防いでいくと、流行を完全に抑えることはできないけれども、ピークの患者を減らせる」という。

 押谷教授は「高校生は新型インフルエンザで重症化する割合はほかの年代より低い傾向がある」としながらも、「感染拡大を防ぐため、季節性のインフルエンザより厳しい基準で学校閉鎖をする必要がある」と述べている。


なかなか見事に流行していますね。

東海道線や京浜東北線で暑いのにゲホゲホとせき込む人が結構多いのが嫌だったのですが、まあ、かなりの確率で彼らも新型インフルエンザの感染者だったように思われます。

ということで、かかったらどうすればよいかについておさらいしておきますね。


まず、風邪症状を感じたら、2,3日以内を思い返してみて、咳こんでいた人、下痢をしていた人や熱を出して休んでいる人と接触した記憶がないかどうかたどってください。

それでそういう症状を持つ人が知り合いだったら、電話をかけて確認してみましょう。


「ねえねえ、一昨日会ったときさ、けっこう咳がひどかったじゃない。その後どうよ?」


インフルエンザでしたと言われたら速攻で病院受診すべきですが、そうでなくても、


「家族や同じ職場にも似たような症状の人がいて熱も出ないし、ただの流行り風だと思った」

「高熱が出てしんどかった」

下痢したり、吐き気がひどかったけど、それが終わったらのども痛くなった。」


などの話であれば、受診しておいた方がよいと思います。

ただし、病院によっては妊婦さんがいたりしてインフルエンザ患者さんを極力を避けている場合があるので、受診する前に電話で確認してください。


病院側のわがままではなくて、妊婦さんは感染した場合に重症化する可能性が高いのです。

ほんとうに、あなたの健康だけでなく、みんなの命を守るように、小さなことから気を配ってあげてください。



関連タグ : 新型インフルエンザ, パンデミック, 高校生, 学校閉鎖, 症状,

リレンザの使い方 動画で確認しましょう


市販されている抗インフルエンザウイルス薬であるリレンザ(ザナミビル)はグラクソ・スミス・クライン(GSK)社から発売されています。

タミフルと作用メカニズムは似ていますが、作用するアミノ酸位置が異なるために、現段階ではリレンザ耐性ウイルスは出現していません。

季節性インフルエンザのH1N1型の大半がタミフル耐性であることから予測されたように、新型インフルエンザウイルスのタミフル耐性株はすでに確認されていますので、現時点(2009年8月19日)ではもっとも期待できる抗インフルエンザ薬です。


リレンザと言うこの薬はしかしながら、服用に工夫が必要です。

飲み薬ではなくて吸い薬なのです。

口から粉を吸いこんで肺の隅々にいきわたらせるというお薬です。


喘息患者さんで吸入用ステロイドに慣れている人は何てことないかもしれませんし、タバコやマリファナ(爆)を吸う人は簡単かもしれません。

でも、吸ったことのない人には肺に粉を吸い込むと聞いただけで嫌な感じがすると思います。

そこで、実際にどのようにして吸えばよいかの動画を紹介しますね。


グラクソスミスクラインのリレンザのページからです。

  リレンザの吸入方法

  リレンザの吸入方法(小児編)


その時に見ればいいよ、と思うのではなくて、今のうちに見ておいてください。

イメージしておけば、実際に吸う場面になったときに気楽さが全然違います。


という私もリレンザを吸ったことはまだありません。

咳喘息に苦しんだことがあるのでステロイド吸入剤は何度も使ったことがありますが、吸い込む粉でせき込むことはまずありません。

非常に小さな粉末なので呼吸器に吸いこむことは子供にとってもまったく苦にならないはずです。

同じように使いやすいはずです。



ちなみに、リレンザは実費購入で、1個(5日分)3370円です。

開業している親戚の医師に頼んで6月上旬にすでに2個手に入れて、非常用に保管しています。

季節性インフルエンザの5倍の致死率と言っても、健康な成人ではそれほど怖くなさそうですし、高熱を出すのは三人に一人のようですが

子供が二人とも受験生なので、彼らのいざという時のために手に入れさせていただきました。


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