新型インフルエンザ(鳥インフルエンザH5N1や豚インフルエンザH1N1などの人間感染型)に関する知識とそれへの対策についてまとめてみました。新しい情報は随時追加します。



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新型インフル患者を診た診療所は保健所から休診させられる。。。


昼休みにこのニュースを見たときに目を疑った。

これはちょっとひどい、とても真実とは信じたくないのだけれども。

医療知識のない一般人ではない、公衆衛生の専門家の保健所なのだ。


保健所がこんな対応を取っていれば、

そのうち日本中の診療所が休診するしかなくなるよ。


大阪府八尾保健所 女児診察の医師に休業求める

5月20日1時31分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090520-00000518-san-soci

 大阪府八尾市で最初に新型インフルエンザの感染が確認された女児を診察した医師が、感染を拡大する可能性があるとして、府八尾保健所から休業を求められていたことが19日、分かった。同日、大阪市内で開かれた府医師会の会議でも、出席者から「医師に休業を求めるのは過剰反応では」などとの疑問の声が上がった。

 医師は16日、八尾市内の医療機関で小学6年生の女児(11)を診察。17日夜になって保健所から連絡があり、「休むか休まないかは先生の判断ですが、新型インフルエンザが蔓延(まんえん)したら知りませんよ」などといわれたという。このため、医師は八尾市内の医療機関を一時休診にした。

 府八尾保健所は、医師が濃厚接触者に該当するため、「不要不急の外出を控えてほしいということや診察の自粛もあり得ることを説明した」としているが、「保健所からの連絡が影響を与えたと取られても仕方がない」と話している。

 医師は、「女児を診察した後は、念のためにタミフルを服用する予防措置を取っていた」としている。



あんまり腹が立ったので掲載。


医療関係者だって感染を恐れながらも立ち向かっているのだ。

パンデミックでも、ライフラインキーパーと医療関係者には

社会のために働き続けてもらわなければならない。


そのバックアップをするべき保健所がこんなことを言うのは、

前線に送りだした兵士に弾が当たって怪我した可能性があったと見るや、

後ろから狙撃して処分してしまうようなもの。

・・・それも兵の補充がないのを知っていながらね。



保健所にこんな対応を取られてしまうのであれば、

一般病院や診療所は自衛のために、発熱患者の外来を断るしかない。

断ったら「診療拒否」でたたかれるのだろうけれども。


で、がんばって診療して、インフル患者が運悪く来院したら、

感染してようとしていまいともう悪者扱い。

それっきり、なんと、地域の保健所から休診させられる


いつから保健所は、医療崩壊のバックアップするのが仕事になったのですかね?



元のニュース記事にご意見のトラックバックありましたのでご紹介。

新型インフルエンザ患者を診察した医師に休業求める? やはり診ないが勝ち?
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関連タグ : 八尾保健所, 新型インフル, 診療所, 休診, 公衆衛生, 専門家, ひどい仕打ち, 医療崩壊,

日本の水際作戦がなぜ成功しなかったのか?

対応が連休後半からでは遅すぎたということもあるだろう、

だが、それ以外に大きな要因があった。


季節性インフルエンザでも、症状が軽い人は発熱もしないし、

ほとんど無症状の人もいるといわれている。

ところが新型インフルエンザでは1/3の人は発熱しないというのだ。


メキシコでの調査を終えたアメリカの感染症のエキスパートの報告

(ニューヨークタイムスの5月13日の記事から)

Many Swine Flu Cases Have No Fever
http://www.nytimes.com/2009/05/13/health/13fever.html?ref=research

By LAWRENCE K. ALTMAN
Published: May 12, 2009

メキシコでの病状視察から戻ったアメリカの感染症のエキスパートの報告によると、奇妙なことに、新型インフルエンザに関連した人の中には病状が明瞭であるにもかかわらず発熱が認められない患者が少なからず存在するという。

高熱はインフルエンザの典型的な兆候であり、しばしば40度に達する。ほとんどの感染症のエキスパートが高熱こそインフルエンザの主要な兆候の一つであると考えており、だからこそ体温計測をスクリーニングの方法に据えている。

しかしメキシコシティの二つの病院での調査に赴いたアメリカの感染症のエキスパートであるリチャード・ウェンツェルの報告では、新型インフルエンザ患者の1/3では、発熱は初発症状ではないという。

「これには私もメキシコのスタッフも驚きました。教科書的には咳と発熱でインフルエンザのアウトブレイクの90%は検出できることになっていますから。」とはウェンツェル博士の弁。 ちなみにウェンツェル博士はリッチモンドのVirginia Commonwealth University の内科部長でもある。

重症化するケースでは入院すればみんな高熱を発するようになるが、軽症例では半数が熱は上がらないという。もちろん、ほとんどのケースで咳と倦怠感や不快感は伴うのだが。と、やはりウェンツェル博士。

さらに、メキシコの病院に入院した患者の12%はひどい下痢で苦しんで、3日間にわたって一日平均6回はトイレに行くとのことである。もちろん、咳や呼吸困難などの呼吸器症状は伴っているとのことである。ウェンツェル博士は国際感染症学会の前の会長でもある。

ウェンツェル博士はメキシコの研究者たちに患者の便を調べるように勧告したという。「もしも. A(H1N1)ウイルスがヒトからヒトへ感染して、かつ、患者の便内で検出された場合、感染防止策はさらに困難さを増すだろう。特に発展途上国において。」

博士は無症状ンホ人もウイルスのキャリアとなっていないかどうかについて検討するようにメキシコの研究者たちに促したという。



後半は省略します。

(後半で彼が強調しているのは、メキシコの医療関係者たちは呼吸器感染症のパンデミック対策は十分に準備していた、でも、感染を防ぎきれなかったのだ、と言うことでした。)


このブログの記事でも繰り返し述べてきましたが、

新型インフルエンザ感染では消化器症状が目立つということ

これは新型インフルエンザの特徴の一つです。


さらに、季節性のインフルエンザなら高熱が当然でありながら、

それは過去のことから刷り込まれた先入観でしかなくて、

発熱を指標にすると新型インフルエンザ感染者の1/3は見つからない

と言うことになりますから、

サーモセンサーなどを使ったところで、たとえ発症者であっても

水際対策で全員の侵入を阻止するのは不可能だった。


ということですね。


ストレートが来るつもりで厚生労働省は頑張りましたが、

実は新型インフルはナックルみたいな変化球なので、

打ち返すのはとても難しかったようです。


症状の軽い人が多いとなると、今後の感染爆発も避けようがないでしょう。


逆に言えば、でも、症状が重い人以外は心配しなくてよいわけですし、

躍起になって大勢を検査して隔離するよりも、

重症者のケアに重点的に予算を配分していただいた方が、

厚生労働省の株も上がるかと思います。


まあ、外野から言うのは気楽ですからね、すみません。

関係者の皆様の努力がより効率的になることを切に祈って、書かせていただきました。


関連タグ : 発熱, メキシコの病院, サーモセンサー, 消化器症状, 初発症状, 新型インフル, 無症状, 咳と不快感, 咳と倦怠感, 水際対策,

妊娠中の抗インフルエンザ薬使用に関して補足しておきます。

現在、国内で使用可能な抗インフルエンザ薬は3種類です。


1.アマンタジン (薬剤名:シンメトレル)

2.ザナミビル (薬剤名:リレンザ)

3.オキセタミビル (薬剤名:タミフル)


このうち、1番目のシンメトレルはもともと脳の薬で、

パーキンソン病や脳こうそく後遺症に使われるものですが、

インフルエンザにも効果的であることが分かっています。


2番目と3番目はインフルエンザのために開発されました。



現在主流なのは2番目と3番目ですが、

1番目のシンメトレルに関してはほとんどのウイルスが耐性を持つ上に、

動物実験で催奇形性を持つことから妊娠中の投与は禁忌となります。
(実際に人間でそうかどうかは実例報告がないと思いますが^^;)

アマンタジン(シンメトレル)は妊婦さんは飲んじゃダメですよ。


で、2番目と3番目に関してですが、

異常行動とタミフルの関連性に関しては結論は出ていませんが、

妊娠中の使用で新生児に異常が出たとの報告はないと思います。

これ、それを恐れて飲まずに肺炎になる方が赤ちゃんにとって危険なのは

前の記事に書いた通りです。


では、残るリレンザはどうかと言うと

投与方法が局所投与であることから胎児への移行が少なくて済むだろうこと、

耐性ウイルスが今のところ出現していないことを考えると、

リレンザを使用することが最も安心なのでお勧めです。


リレンザはしかし、パウダーを器具を使って肺に吸い込むので、

慣れない人ではきちんと使えるまで経験が必要です。

(喘息の人なんかは吸入ステロイドで慣れてるから楽勝です(笑))


また、新型インフルエンザの場合、消化器症状が強いことから

ひょっとしたら消化器系粘膜もターゲットなのかな?

という危惧がありますので、その場合は飲み薬のタミフルの方が安心でしょう。



・・・いろいろ書くと混乱しますよね(^_^;)。


妊婦さんの場合、新型インフルにかかったかもしれないと思ったら、

あるいは身近に新型インフルの患者さんが出たら、


1.かかりつけの内科や産婦人科に電話で相談する

2.平日の昼間であれば保健所に電話で相談する

3.薬を飲むように指示を受けたら元気な人に薬をもらいに行ってもらう
  (予防的に飲みたいということであればあなた自身でも)
 ただしこの場合はマスクをして医療機関を訪れること

4.決められた通りに薬を服用する、勝手にやめない。


この流れで考えていてください。



蛇足ですが、

4番目に関して、時々勘違いしている人がいます。

たとえば呼吸器感染症、肺炎が疑われるので抗生剤を出しました。

服用の指定は毎食後となっています。


全然よくなりませんと再来した人に聞いてみると、

「しんどくてごはん食べれへんかったから昨日は薬、ひとつも飲んでません。」

との驚きのお答え。


ご飯を食べなきゃ薬をのんじゃいけない、そう言う薬はごくわずかです。

とくに感染症の治療薬の場合は食事は関係なくて、

決められた時間ごとに薬を飲むことが最も大事です。

食前、食後に飲むのを指定されているのは

それがもっとも副作用が少なく効果的だからであって、

あくまでも目安でしかありません。


「ごはん食べなかったから薬もお休みする」

という発想は捨てましょうね。










関連タグ : 抗インフルエンザ薬, アマンタジン, ザナミビル, オキセタミビル, シンメトレル, リレンザ, タミフル, 毎食後, 感染症,

新型インフルエンザはアメリカではすでに推定10万人に感染している。

もちろん推定だけれどもCDCのメンバーの一人の見解だから

でたらめではない、一つの考え方に基づく数値と言っていいだろう。


<新型インフル>米国内「10万人超感染」…CDC見解

5月16日11時31分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090516-00000021-mai-int

 【ワシントン小松健一】米疾病対策センター(CDC)のジャーニガン・インフルエンザ部副部長は15日の記者会見で、米国内の感染者が公式集計よりはるかに多く、現在の実際の感染者は「全米の症状の広がりからみて、10万人以上と言ってもいいだろう」との見解を明らかにした。

 CDCが感染実態の推計を示したのは初めて。これまでも、(1)感染しても軽症のため医師の診察を受けない人も多い(2)地方によっては感染の検査をしていない--などの理由から、CDCの集計は「氷山の一角」との認識を示していた。

 ジャーニガン副部長は全米で例年、季節性インフルエンザに感染する人が、人口の7~10%にあたる2100万~3000万人に上ると指摘。新型インフルエンザについては、4月からの感染の拡大状況などから「10万人以上」と推計できるという。「米国のいくつかの地域では数千人が感染したと疑われる報告もある」とも語り、全米の実態調査を続けているという。


そうした状況は遠からず日本にも訪れると思う。

では、我々一般人、あるいは一般臨床医は何をなすべきか?

感染した際にどのように対応するかの、心づもりを持っておくことだ。


アメリカのやはりニューヨークタイムズの記事から拾ってみる。

Drugs Urged for Swine Flu in Pregnancy

Pregnant women who get swine flu are at such high risk of complications like pneumonia, dehydration and premature labor that they should be treated at once with the antiviral drug Tamiflu ― even though it is not normally recommended in pregnancy, the Centers for Disease Control and Prevention said Tuesday.

妊娠してる女性は新型インフルエンザに感染した場合に肺炎、脱水症状や早産などの合併症を引き起こしやすいことから、新型インフルエンザ感染が疑われる場合には速やかに抗インフルエンザ薬の投与を受けるべきである、通常は妊婦への投与は推奨されていないのだけれども と、CDCが発表している。


と言うのがこの記事のイントロダクション

中身を簡単に書くと、タミフルやリレンザは通常は妊婦に用いない。

それは安全かどうかの人間での確認が不十分だから。
(サリドマイド以降の新しい薬はほぼすべて確認不十分である。)


しかし、アメリカでの死亡例の一人が33歳の妊婦で

20人ほどの妊婦の感染例で数名が肺炎を起こしていることから

妊娠はインフルエンザ感染の際に重大な合併症を起こすリスクと考えるべきだ

そう考えられているということだ。


アメリカでも日本同様、妊婦さんは薬を飲みたがらない。

医者も同じ区で処方を避けようとする。

しかし、弱毒性とは言っても今回の豚インフルはその態度は危険を招く。


新型インフルエンザと疑われた時点で、

あるいは感染者との濃厚接触が確認された時点で

妊婦ほど積極的にタミフルやリレンザを使用すべきであるというのだ。


もちろん、「絶対に安全な」薬なんてあり得ない。

しかし、使うことによる副作用のリスクと

その薬を使わないで病気に立ち向かうリスクとでは

後者の方がはるかに胎児にとって危険と判断できるということだ。


新型インフルエンザの感染で重症化しやすいリスクが高いのは


1.喘息などの呼吸器疾患の方

2.糖尿病や肥満の生活習慣病の方

3.免疫不全状態の方

4.心臓循環器系の持病を持つ方

5.妊婦さん


これを心がけておこう。

それで妊婦さんにお願いなのだが、

もしもあなた自身がインフルエンザのような兆候を感じたら、

あるいは身近でそう言う人が出て不安を感じたら、

かかりつけの産婦人科にいきなり行かずに、
あるいはかかりつけの内科にもいきなり行かずに、
かならず電話で確認を取ってほしい。



状況を説明して、できれば症状のない家族にマスクをさせた上で

薬をもらいに行ってもらうように。

平日の9時から17時であればまず保健所に電話を。


産婦人科であれ、内科であれ、むやみに医療機関に駆け込むことは

あなた自身と、その病院に来ているほかの患者さんのリスクを高めるだけだ。

迅速に、だけど冷静に、行動しよう。


関連タグ : インフルエンザ感染, 妊婦, ハイリスク, 肺炎, 死亡例, アメリカ, 新型インフル,

新型インフルエンザに関して昨夜遅くに、知人からメールをもらった。

幼い甥や姪のためのインフルエンザ用のマスクを手に入れて

妹さんに送ることになったのだがどういうものがいいのかという質問。


彼女の実家は神戸なのだが、

神戸の高校生が新型インフルエンザに国内で感染したということで、

16日夕方の時点で神戸市内ではマスクが手に入らなくなっているという。


感染確定が16日午後だったので神戸市で休校が決まったのは夕方。

その頃にはマスクが売り切れる、非常用の備蓄が効く食料が飛ぶように売れる、

そう言う事態が100万都市の神戸で起こっているという。



この現象は日本中でしばらくの間繰り返されるかもしれない。

インフルエンザ確定例が出るたびにその街をパニックが襲う。

でも、あわてないでください。


すでに感染拡大のフェーズに入っているけれども、

原則は弱毒性のウイルスなのだから、かかってもふつうは大丈夫。


数百人規模に拡大の可能性=新型インフル国内感染-国立感染研・田代氏

5月17日5時47分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090517-00000013-jij-int

 【ジュネーブ16日時事】国立感染症研究所の田代眞人インフルエンザ研究センター長は16日、日本で初めて新型インフルエンザの国内感染が確認されたことについて、「(感染が)確認された数だけで判断すると、数百人くらいまで広がっている(可能性がある)」との見解を示した。インフルエンザに関する会合のため、訪問しているジュネーブの世界保健機関(WHO)本部で、記者団に語った。
 田代氏はまた、今回の日本での感染確認とWHOによる新型インフルエンザの警戒レベル引き上げに関して、「今後の推移によっては、一つの判断材料になる」と指摘。日本で広範囲な感染が確認されれば、WHOによる警戒レベルの引き上げにつながる可能性を示した。同氏は警戒レベルを議論するWHOの緊急委員会にも参加している。
 田代氏はこのほか、これまでところ、感染者の症状が軽い点に言及。重症になるリスクの高い糖尿病などの持病を抱えた人への対応で十分に注意する必要があるものの、「(過度に)心配することはない」との見解を示した。 


それにしても、水際厳戒態勢の日本での感染拡大、これが、

WHOでのフェーズ6宣言の決定要因の一つになるかもしれない

それってなんだか実験みたいでいやですね。


水際対策に厚生労働省が走りまわって、

結局は防止できなかったのはWHOの見解を証明した形だし、

日本の空回りがことさらに目立つ騒動に見えます。


関連タグ : 国内での感染, ヒトからヒト, 新型インフルエンザ, 神戸市内, マスク売り切れ,

日本でも神戸の高校でヒトからヒトへの感染疑いが出たけれども、

ニューヨークの高校では感染がいきなり拡大した模様。

通常であれば消え行くはずのインフルエンザ感染が

このような初夏に爆発するのは、やはり、新型ゆえか。


「異常に多くの生徒」に症状=インフルで教員重体、3校休校-NY

5月15日10時0分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090515-00000038-jij-int

 【ニューヨーク14日時事】米ニューヨークのブルームバーグ市長は14日、市内クイーンズ区の公立小中学校3校について、新型インフルエンザに似た症状を訴える生徒・児童らの数が「異常な高水準」に達したため、来週末まで休校にすると発表した。中学校の教頭1人が感染し重体に陥っているという。
 市当局によれば、教頭の勤務先の中学校では生徒4人の感染も確認され、今月6日以降、症状の出た生徒50人以上が登校していない。残る2校で事態が発覚したのは14日で、小学校の児童29人が保健室を訪れたほか、別の中学校でも生徒241人の欠席が報告された。 


アメリカのメディアの発表を見ると、

HIV感染で免疫不全の人とか、腎臓透析中の人とか、糖尿病の人とか、

合併症を持つ人はいささか危険な状況に陥る可能性もありそうだ。


もちろん公式な発表ではないのだけれども、

60歳以下の中年の肥満傾向のある、生活習慣病持ち、

あるいは生活習慣病予備群の人々は

過労や不摂生で普段の体力が落ちないように注意しよう。



New York Timesの記事から

Three More Schools Close in Queens

Three more public schools were closed Friday ― adding to the three in Queens shut down on Thursday ― after the swine flu re-emerged in more pockets around the city. An assistant principal remained hospitalized in critical condition with the most serious case since the virus turned up in the city more than three weeks ago.

The number of people infected by the virus nationwide could be as high as 100,000, one federal health official said Friday, far more than just the 4,714 cases currently confirmed by the Centers for Disease Control and Prevention.

Dr. Daniel Jernigan, head of epidemiology for the flu division of the C.D.C., said the agency was seeing “widespread flu activity ― something we would not normally expect at this time of year.”

The vast majority of cases have been mild, however, with only 173 hospitalizations reported in the United States. On Friday, Texas health officials confirmed that a 33-year-old man with heart problems who was morbidly obese died from swine flu, becoming the nation’s fifth fatality from the current outbreak of the disease.


詳しくは読んでください。

患者や患者家族のインタビューも載っているけれども

ピックアップするのは適当ではないと思ったので。


ケースバイケースだから。


関連タグ : ニューヨークの高校, 学校閉鎖, 新型インフル,

中国でまたまた派手な隔離政策が繰り広げられています。

日本人も多数、拘束状態で何もできないようです。

このことに対しては国際的な批判も大分大きくなってきましたが、SARSでの失策を繰り返さないことに必死の中国には届かないようです。

今の中国に旅行するのは、仕事であれボランティアであれ、極力避けた方が賢明のようですね。



検疫に関してのWHOの見解を載せておきます。

もう4日前になりますが、このような見解を出していました。

日本も検疫体制、考え直しましょうよ、そろそろ。


リンクは以下です。

WHO|TRAVEL

http://www.who.int/csr/disease/swineflu/frequently_asked_questions/travel/en/index.html

おおざっぱですが、翻訳しておきます。

信用できない人は下の原文を読んでくださいね。


トラベル

2009年5月7日


 旅行しても大丈夫ですか?

 WHO(世界保健機構)は今回のインフルエンザA(H1N1)のアウトブレイクに関して、旅行の制限は推奨していません。
 現代ではビジネスでもレジャーでも、大勢の人が世界中を行き来しているのは当たり前です。
 旅行を制限したり、禁止したりすることでは、ウイルス感染拡大を押しとどめることはほとんどできませんが、世界的な交流に及ぼす損失は大きなものです。

 インフルエンザA(H1N1)ウイルスはすでに世界各地で確認されています。
 国際的にそれが広がるのを阻止することに努力するよりも、それぞれの症例を迅速に発見して適切な治療を施すことに世界中が重点を置いています。

 旅行者のインフルエンザ感染のサインや徴候を追跡することで感染経路を追跡することはできますが、ういする感染を阻止することはできません、なぜならば症状が出る前の状態でもすでに感染力を持っているからです。

 科学的な研究に基づいた数学モデルでの計算でも、旅行制限は病気の拡大にごくわずかな効果を持つか、ほとんど無意味であることが分かっています。
 かつてのインフルエンザパンデミックの歴史をひも解いてみても、SARSの経験からもこれは明らかなのです。


 WHOは入国や出国時に具合の悪い人をスクリーニングすることを推奨しているでしょうか?

答えはいいえです。出入国時のスクリーニングがこの病気の感染拡大を防ぐことができるとは考えていません。
 しかしどうするかはその国の公衆衛生管理の考え方に従ってなされるべきであり、これは International Health Regulations 2005に基づいて行われます。

 国際的な交通を厳しく制限することを決めた国家は(24時間以上の停留や入出国の停止)WHOに対してそのような処置をとった理由と実際の効果に関する報告を求められます。
 WHOはWHOのメンバーであるすべての国のそのような事象に関して追跡調査します。
 
 旅行者は彼らの人権に対して常に尊厳と敬意を払われてしかるべきです。


旅行するときにはどうすればインフルエンザA(H1N1)から身を守れますか?

 病気の人は旅行計画を遅らせましょう。旅行から帰ってきて具合が悪くなった人は必ずかかりつけの病院などに相談してください。

 旅行者は基本的なことに気をつけることで、旅行中あるいは日常生活において自分自身や他の人が感染するのを防ぐことができます。


 関連リンク

 海外旅行と健康
 32番目の記事を読んでください。(pdf冊子です。) 

 自分でできることは?



Travel

7 May 2009 (updated from 1 May 2009)


Is it safe to travel?

WHO is not recommending travel restrictions related to the outbreak of the influenza A(H1N1) virus. Today, global travel is commonplace and large numbers of people move around the world for business and leisure. Limiting travel and imposing travel restrictions would have very little effect on stopping the virus from spreading, but would be highly disruptive to the global community.

Influenza A(H1N1) has already been confirmed in many parts of the world. The global response now focuses on minimizing the impact of the virus through the rapid identification of cases, and providing patients with appropriate medical care, rather than on stopping its spread internationally.

Although identifying signs and symptoms of influenza in travellers can help track the path of the outbreak, it will not reduce the spread of influenza, as the virus can be transmitted from person to person before the onset of symptoms.

Scientific research based on mathematical modelling shows that restricting travel would be of limited or no benefit in stopping the spread of disease. Historical records of previous influenza pandemics, as well as experience with SARS, validate this.


Does WHO recommend screenings at country entry and exit points to detect if ill people are travelling?

No. We do not believe entry and exit screenings would work to reduce the spread of this disease. However country-level measures to respond to a public health risk are the decision of national authorities, under the International Health Regulations 2005.

Countries that adopt measures that significantly interfere with international traffic (e.g. delaying an airplane passenger for more than 24 hours, or refusing country entry or departure to a traveller) must provide WHO with the public health reasoning and evidence for their actions. WHO will follow up with all of its Member countries on such matters.

Travellers should always be treated with dignity and respect for their human rights.


How can I protect myself from influenza A(H1N1) when I am travelling?

People who are ill should delay travel plans. Returning travellers who become ill should contact their health care provider.

Travellers can protect themselves and others by following simple prevention practices that apply while travelling and in daily life.


Related links

International travel and health
See article 32

What can I do?
[WHOは出入国時のスクリーニングがこの病気の感染拡大を防ぐことができるとは考えていません。]の続きを読む

関連タグ : WHOの勧告, 検疫, 新型インフルエンザ, 中国, 人権, 尊厳,

新型インフルエンザ感染患者さんが見つかりましたね。

ようやく、と言っては語弊があるかもしれませんが。

ともかくは、症状がひどくなさそうでまずは一安心。


ちょっと気になるのが今後の対応です。

以下は産経新聞のニュースから。


【新型インフル】国内でも確認、修学旅行の3人 水際阻止が機能

5月9日10時34分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090509-00000550-san-soci

 厚生労働省は9日、カナダから米国経由で成田空港に帰国した大阪府立高校の生徒2人と引率教員1人の計3人について、新型インフルエンザの感染が確認されたと発表した。日本国内での感染確認は初めて。世界保健機関(WHO)に28番目の感染国として報告される。

 舛添要一厚生労働大臣は午前8時半から厚労省で緊急会見。感染確認を発表するとともに「入国前に確認されたもので、『国内での患者発生』には当たらない」と述べた。国内の警戒態勢は検疫などの水際対策強化を中心とした、現在の態勢が維持される。


個人的には、水際作戦、少し緩めにしたらどうかなと思います。

厚生労働省のメンツも立ったし、もう、いいんじゃないですか?

というのも、実態は以下の如くであったということ。


 3人は10代の男性生徒2人と、引率の40代の男性教諭で、府立高校3校が合同で行った語学研修に参加し、4月24日からカナダのオークビルに滞在。米デトロイト経由で、5月8日午後16時38分成田着のノースウエスト25便(コンチネンタル、デルタ航空共同運航便)で帰国した。

 教諭と生徒1人は機内検疫で感染の疑いがあるとされた。他の生徒1人は、飛行機を降りてから症状が出た。3人は検疫法に基づき、感染症指定医療機関に指定されている成田赤十字病院(千葉県成田市)に搬送、隔離され治療を受けている。男性教諭は抗ウイルス薬タミフルを投与して治療されている。生徒2人は熱が下がっている。タミフルは異常行動などの副作用を懸念し投与を控えている。

 また、研修に同行していた33人(教師5人、生徒28人)、乗員2人、機内で疑いが確認された2人の周囲にいた一般乗客14人について、感染の可能性があるため、検疫法に基づいた停留措置を取った。空港近くの宿泊施設で10日間にわたって、医師が健康状況を確認し、発症の場合には治療を受ける。


つまり、機外に降りてから発症が確認された生徒に関しては

すでに国内でウイルスの入った飛沫をばらまいているわけで、

機内でそばにいた人たちも濃厚に感染疑いがあって、


 同機には乗員乗客計412人が搭乗していた。他の乗客についても、感染法に基づき、1日1回程度、地域の保健所から電話で健康状態を確認する健康観察が約10日間行われる。機外で感染が確認された生徒1人の周囲に座っていた一般乗客に関しては、停留措置前に帰宅してしまったことから、厚労省で特別な注意を呼びかけている。


・・・ということはつまりもう、すり抜けたわけですし、そばにいた人だけでなく、

同じ飛行機に乗っていた人は全員、発症の危険性があると思いますよ。

全員フォローすることは無理でしょう?


キャビンアテンダントさんたちはどういう扱いなのでしょうか?

全てのお客様と至近距離で会話するはずですから、

特に具合の悪い人とは何度も会話するはずで、感染の確率は高いと思います。


彼女たちはそのまま隔離観察されているのでしょうか?

次のフライトにそのまま乗ってるんじゃないでしょうか??

航空業界も人件費削減に躍起ですから、人的余裕はないと思うのですが。


JALのホームページで検索してもその対応については

説明してあるようなものを探しきれませんでした。




水際作戦には限界があります。

すり抜けをなくそうとすると中国や香港のような対応を取るしかなくなります。

メキシコのみならず、感染者が出た国に行った人すべてについて

同じような対応を取る以外に完璧はないでしょう、それは非現実的です。



これがH5N1のような強毒性のものであれば

どんな国交問題になってもその対応を取るべきですが、

すでにアメリカ全土に広がっている弱毒性のH1N1ウイルス、

アメリカと人的交流のない社会生活はあり得ないわけで、

未発症の患者の入国は防ぎようがないでしょう。


もう、個人レベルで感染予防に努めるのでいいんじゃないかと思います。


もう、検疫作戦に非常招集をするのはやめていいんじゃないかと思います。


もう、国内の診療体制に目を向けて力を入れる方が優先かと思います。



都会の大病院だけでなく、日本中の個人診療所レベルに向けて、

厚生労働省側で早く指針を出してあげてはいかがでしょうか?


たとえば、こんなことも考えましょう。

乳幼児や妊婦は内科もふだん、診療を避けています。

風邪や腹痛、ちょっとしたけがなど、乳幼児や妊婦は小児科や産婦人科にまず行きます。

というのも、

小児や妊婦にどんな薬を出してはいけないか、

一般内科医の頭には全ては入っていないからです。

大人に平気な薬でも小児には問題がある解熱剤など、

わかっていても他の解熱剤でも何かあったら訴えられることを怖がります。

本を見ながら選べばいいのでしょうけれども、

責任回避で産婦人科や小児科に患者を回します。

(これは産婦人科や小児科の医者も同じことです、
 専門外で対応できないと判断すれば他科に回します。
 そうしないともしものときに裁判で負けるの確定ですから。)


患者さんもそのように内科に避けられることになれているから、

インフルエンザ発症初期のあまり典型的でない症状のときには

乳幼児はまずかかりつけの小児科に連れていくでしょう。

妊婦さんも妊婦検診している産婦人科に行くでしょう。



そう言う状況で、保健所と大病院の連携だけ何とかすればいいと考えていると、

それぞれの診療科の街のクリニックの待合室から

パンデミックが始まる可能性は高いですよ。


検疫も大事ですが、すでにすり抜けているわけですから、


国民全体と、末端の診療所レベルに向けて

厚生労働省の考える治療と感染爆発回避のために取るべきシナリオを

毎日のようにテレビで、ラジオで、新聞で、インターネットで流し、

そちらを啓発する方向に、さらに、力を注がれてはいかがでしょうか?


枡添さんも厚生労働省の官僚の方々もよく頑張りました。

ここまでの努力は素晴らしかったと思います、今回はよかったです。

ですから、ぜひ、引き続き次への総合的な展開をぜひ進めてください。


水際での完全阻止は不可能だと思います。

麻生さんもぜひ、その事実に目を向けて現実的で建設的なご発言お願いします。


関連タグ : 水際作戦, 検疫体制, 街のクリニック, 待合室, 小児科, 産婦人科,

現在の新型ウイルスが変異によって毒性を獲得した場合、

現在の新型ウイルスで作製したワクチンが有効なのかとの質問いただきましたが、

それは運次第としか答えようがありません。(^_^;)



インフルエンザウイルスの毒性が何によって決まるかと言うと、

代表的な部分で推測されているのはH1N1のHにあたるHA、

ヘマグルチニンのタンパク分解酵素活性の強さや性質などです。

これはウイルスの一番外側のとげとげの部分です。


スペイン風邪の場合はここが変化して強毒性を獲得したと考えられています。



ウイルスに対する抗体、つまりワクチンでできるIgGも、

主にこのヘマグルチニンの構造に対して作られるものが主であると考えられています。

それはこの構造が抗原性が高い(抗体ができやすい)からです。


ということは、

現在の弱毒型のインフルエンザウイルスを用いて作製したワクチンによって、

人間の体が抗体を作りやすいようなウイルスのHAの構造が、

(それを狙ってその部分を提供するわけですが)

毒性を獲得したワクチンにおいて運悪く変化してしまった場合には

ワクチンの有効性はまったく期待できないことになります。


しかし、弱毒型ウイルスで作成したワクチンで認識できる部位が

強毒型に変化したことでは影響を受けなかった構造であった場合には

十分有効なワクチンであり続けるわけです。



ま、ややこしいのであっさり言うと

強毒型に変異しても効くものができるかもしれないし、無効かもしれない。

それはウイルスが変異してみないとわかりようがないので、運次第で決まります。



また、インフルエンザウイルスの毒性に関してはHAの構造以外にも

ノイラミニダーゼの活性や、RNAポリメラーゼの活性によっても

影響を受ける報告がなされており、強毒性の変化がそれらの変異で決まれば、

HAに対して抗体が作製されることの多いワクチンは有効と言うことになります。

これは運良く、と言うパターンですね。






以前の記事で書きましたが、HAの構造のうち、

たくさんのインフルエンザウイルスに共通の構造に対する抗体、

これができれば万能ワクチンが理論上完成します。


これはなかなかできにくいから毎年大勢がインフルエンザに感染するのですが、

この抗体を作っている人は確実にいるわけで、

将来的にはこの部分に対して抗体ができるようなワクチンを開発していくことで

万能型のワクチンが開発できるだろうと考えられています。



参考文献

Proteolytic activation of the 1918 influenza virus hemagglutinin.

Chaipan C, Kobasa D, Bertram S, Glowacka I, Steffen I, Tsegaye TS, Takeda M, Bugge TH, Kim S, Park Y, Marzi A, Pöhlmann S.

Nikolaus Fiebiger Center for Molecular Medicine, University Hospital Erlangen, 91054 Erlangen, Germany.

J Virol. 2009 Apr;83(7):3200-11. Epub 2009 Jan 21.

Proteolytic activation of the hemagglutinin (HA) protein is indispensable for influenza virus infectivity, and the tissue expression of the responsible cellular proteases impacts viral tropism and pathogenicity. The HA protein critically contributes to the exceptionally high pathogenicity of the 1918 influenza virus, but the mechanisms underlying cleavage activation of the 1918 HA have not been characterized.



関連タグ : 弱毒型ウイルス, 変異, 強毒型ウイルス, ワクチン, 有効性,

新型インフルエンザの最初の報告以来、

このブログでもいろいろ書かせていただきました。


独断や偏見もたくさんのこのブログに

暖かいご意見も頂き、訪問数もすごい数で
(4月最後の6日間で2月と3月の訪問者数の6倍に達した(^_^;))

書いていてよかったかなと充実感で、ありがとうございました。


連休ももうみなさん、終了に向けて移動したり、

連休明けの仕事の準備したり、日常モードに戻りつつあるのでしょう。


新型インフルエンザもそのモードに、と言うわけにはいきませんが、

弱毒性らしいということで世界中が、少しだけ落ち着きました。


SARSに懲りたアジアの某大国が「羹に懲りてなますを吹く」ことをしていたりしますが、

おおむね、とりあえずは安心している状態ですね。


ロイター通信にそれがまとめてあります。



新型インフル、いったん収束後にパンデミックの恐れも

5月5日13時14分配信 ロイター

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090505-00000428-reu-int

 [ワシントン 4日 ロイター] 世界中で感染者が1000人を超えた新型インフルエンザ(H1N1型)は、メキシコ当局が流行の最悪期を脱した可能性を示唆し、米国などでの感染例からは、その症状が季節性インフルエンザと大差ないとの見方が広がりつつある。
 こうした情報が伝わるにつれ、一部では衛生当局が新型インフルエンザの発生に「過剰反応」したのではないかとの指摘も出始めた。しかし専門家の間には、新型インフルエンザの脅威は数カ月続き、後になって世界的大流行(パンデミック)になる恐れもあるとの声が出ている。
 米国では約2週間前にテキサス州とカリフォルニア州で子ども2人の新型インフルエンザ感染を初めて確認。その後、世界保健機関(WHO)は警戒水準「フェーズ5」に引き上げ、世界的大流行(パンデミック)のリスクが目前に差し迫っていることを示した。
 メキシコは学校の閉鎖や公共イベントの中止に踏み切り、同国の観光産業には大きな影響が出た。米国政府は備蓄していた抗ウイルス薬の25%を放出し、新型インフルエンザに対応するワクチン開発にも着手している。
 一方、メキシコのコルドバ保健相は1日、新型インフルエンザ感染が原因と疑われる死者の数について、それまでの最大176人から同101人に修正すると発表。米国でも2次感染が急速に広がっているが、季節性インフルエンザより症状は重くないとみられている。
 インフルエンザを研究する専門家らは、世界各国・機関のこれまでの連携対応は適切だったと評価する。
 テキサス大学ヒューストン保健科学センターのスコット・リリブリッジ博士は、電話インタビューで「まず第一に、(ウイルスが)毒性の強いものにならなければ多くの人が安心する」と述べた上で、ウイルスはいつでも突然変異する可能性があり、今回の新型インフルエンザの毒性や感染力を判断するのは時期尚早だとの見方を示した。
 米疾病対策センター(CDC)の生物テロ対策部門の設立にも尽力したリリブリッジ博士は「われわれは大がかりな国際的対応を始めたばかりであり、(ウイルスの)流行は数カ月間続く可能性もある」としている。
 米国政府はこうしたシナリオに対する準備を長い間積み重ねてきた。「最悪のシナリオ」として想定されることの多い1918年のスペイン風邪のケースでは、春に新型ウイルスの感染が始まって夏にいったん収まったものの、8月に入って第2波の流行が起きて世界で約4000万人が死亡した。


しかし危険性は依然としてなくなったわけではなくて、

今後も新型インフルエンザH1N1に対する警戒態勢を怠るわけにはいきません。


我々のような基礎医学研究者はもちろん、

疫学研究者も、臨床の第一線で治療に当たる医者も、

それぞれがそれぞれの分野のものの見方を持ちあって

議論の中で今後の最善策を探していくことが重要でしょう。


 <歴史は繰り返す>
 インフルエンザのパンデミックを専門とするリスク問題コンサルタント、ピーター・サンドマン氏は「CDCと国土安全保障省、厚生省が(流行の)小康状態を準備期間にあてることに疑いの余地はない。彼らはこの問題への注視を怠らず、秋のパンデミックの可能性に備えるだろう」と述べた。
 一方、公衆衛生の専門家らは、1976年に米国で発生した豚インフルエンザ感染のケースも忘れてはいない。この時は製薬会社が先を争うようにワクチンを生産し、約4000万人が予防接種を受けたが、結局インフルエンザの大流行は起きなかった。さらに悪いことに、この時にはワクチンの副作用でギラン・バレー症候群を発症する人もいた。
 米医学研究所(IOM)のハーベイ・ファインバーグ博士は「当時との大きな違いの1つは、1976年に豚インフルエンザが見つかったのはニュージャージー州フォートディクスの米軍施設1カ所だったこと。その後もニュージャージー州や米国、世界のどこでも(豚インフルエンザ感染は)確認されなかった」と語る。しかし、航空輸送網の発達した現在では、ウイルスは数週間で世界中に広がってしまう。
 リスク問題の専門家サンドマン氏は「先週の教訓はわれわれは幸運だということ。今後も幸運であり続けると考える理由は何もない」と警告している。


確かに、ふつうのインフルエンザでほとんど回復することを考えれば、

予防注射でギランバレーになっちゃうのは痛手が大きいのですが、


今回の豚インフルエンザに関しては、新型であることは間違いなく、

ワクチンができたらぜひ受けておきたいものです。

期待しております。




と、いうことで、しばらくは

更新頻度が落ちるかも知れませんが

自分で必要性を感じたら更新します。


お気に入りに入れておいていただいて、

ときどき覗きに来てくだされば嬉しいです。


ではでは。


関連タグ : インフルエンザ, 第一陣, 世界的流行, ワクチン, 副作用, ギランバレー症候群,

Googleで「google map swine flu」と検索すると、

現在の世界の感染状況が地図上に表示される。

新型インフルエンザ感染状況の地図



拡大するとそれぞれの地域での感染状況が分かる。


アメリカではもはや30週にその地図が広がり、

日本人観光客が行くような州や都市、そこの空港は、

ほとんどどこに行っても感染の機会たっぷりだ。

アメリカ大陸のインフルエンザ感染地図



↑これおもしろい♪


[新型インフルエンザ感染地図]の続きを読む

関連タグ : アメリカ, インフルエンザ感染マップ, 豚インフル, GoogleMap,


新型インフルエンザが25歳から40歳の若い成人に死者を引き起こす傾向が強い

4月23日以降しばらくはそう言う報告がメキシコからなされていたようだが、

どうもそれが間違っていたような気配だ。


採取されたインフルエンザウイルスの遺伝子型が諸国で一致していて、

メキシコ以外では軽症者がほとんどであること、

メキシコでは軽症者は無視されているようであること、

などから考えて、


[メキシコからの報告が間違いだったということか?]の続きを読む

関連タグ : メキシコ, 新型インフルエンザ, 致死率, 弱毒型, CDC, パンデミック, 対策,

横浜市の私立高校の高校生が新型インフルエンザ疑いと

発表されましたが、結局は陰性。

とはいってもソ連型H1N1に感染していたわけですが、

回復の方向と言うことで、よかったです。


何よりもこの私立高校が隠さずにきちんと公表していたこと、

とてもよかったと思います。

全校休校と言う大騒ぎや電話問い合わせで大変だったと思うけど、

正しい対応を毅然として取ったということで、おおいに評価すべきでしょう。

校長先生、お疲れ様でした。
[新型インフルエンザ疑い高校生の関係者は、毅然とした対応でよかったと思う。]の続きを読む

関連タグ : 検疫, 医療崩壊, インフルエンザ, 高校生, 横浜の私立高校, ソ連型, H1N1,

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