新型インフルエンザ(鳥インフルエンザH5N1や豚インフルエンザH1N1などの人間感染型)に関する知識とそれへの対策についてまとめてみました。新しい情報は随時追加します。



上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


妊娠中の抗インフルエンザ薬使用に関して補足しておきます。

現在、国内で使用可能な抗インフルエンザ薬は3種類です。


1.アマンタジン (薬剤名:シンメトレル)

2.ザナミビル (薬剤名:リレンザ)

3.オキセタミビル (薬剤名:タミフル)


このうち、1番目のシンメトレルはもともと脳の薬で、

パーキンソン病や脳こうそく後遺症に使われるものですが、

インフルエンザにも効果的であることが分かっています。


2番目と3番目はインフルエンザのために開発されました。



現在主流なのは2番目と3番目ですが、

1番目のシンメトレルに関してはほとんどのウイルスが耐性を持つ上に、

動物実験で催奇形性を持つことから妊娠中の投与は禁忌となります。
(実際に人間でそうかどうかは実例報告がないと思いますが^^;)

アマンタジン(シンメトレル)は妊婦さんは飲んじゃダメですよ。


で、2番目と3番目に関してですが、

異常行動とタミフルの関連性に関しては結論は出ていませんが、

妊娠中の使用で新生児に異常が出たとの報告はないと思います。

これ、それを恐れて飲まずに肺炎になる方が赤ちゃんにとって危険なのは

前の記事に書いた通りです。


では、残るリレンザはどうかと言うと

投与方法が局所投与であることから胎児への移行が少なくて済むだろうこと、

耐性ウイルスが今のところ出現していないことを考えると、

リレンザを使用することが最も安心なのでお勧めです。


リレンザはしかし、パウダーを器具を使って肺に吸い込むので、

慣れない人ではきちんと使えるまで経験が必要です。

(喘息の人なんかは吸入ステロイドで慣れてるから楽勝です(笑))


また、新型インフルエンザの場合、消化器症状が強いことから

ひょっとしたら消化器系粘膜もターゲットなのかな?

という危惧がありますので、その場合は飲み薬のタミフルの方が安心でしょう。



・・・いろいろ書くと混乱しますよね(^_^;)。


妊婦さんの場合、新型インフルにかかったかもしれないと思ったら、

あるいは身近に新型インフルの患者さんが出たら、


1.かかりつけの内科や産婦人科に電話で相談する

2.平日の昼間であれば保健所に電話で相談する

3.薬を飲むように指示を受けたら元気な人に薬をもらいに行ってもらう
  (予防的に飲みたいということであればあなた自身でも)
 ただしこの場合はマスクをして医療機関を訪れること

4.決められた通りに薬を服用する、勝手にやめない。


この流れで考えていてください。



蛇足ですが、

4番目に関して、時々勘違いしている人がいます。

たとえば呼吸器感染症、肺炎が疑われるので抗生剤を出しました。

服用の指定は毎食後となっています。


全然よくなりませんと再来した人に聞いてみると、

「しんどくてごはん食べれへんかったから昨日は薬、ひとつも飲んでません。」

との驚きのお答え。


ご飯を食べなきゃ薬をのんじゃいけない、そう言う薬はごくわずかです。

とくに感染症の治療薬の場合は食事は関係なくて、

決められた時間ごとに薬を飲むことが最も大事です。

食前、食後に飲むのを指定されているのは

それがもっとも副作用が少なく効果的だからであって、

あくまでも目安でしかありません。


「ごはん食べなかったから薬もお休みする」

という発想は捨てましょうね。








スポンサーサイト


関連タグ : 抗インフルエンザ薬, アマンタジン, ザナミビル, オキセタミビル, シンメトレル, リレンザ, タミフル, 毎食後, 感染症,

厚生労働省の研究班がインフルエンザウイルスに対する万能ワクチンを開発したという話が華々しく出ていました。

開発にかかわった研究者たちも嬉しく思っているかと思います。

ただ、これ、実用化に向けての詳細はどうなのでしょうか?


実はこの話が最初に出たのは私の記憶が正しければ1999年のことで・・・

調べてみました、1999年のNature Medicineというジャーナルでベルギーのゲント大学の研究室から発表されていました。

ターゲットとなるのはウイルスコアの部分のM2という領域で、抗インフルエンザ薬の一種のアマンタジンのターゲットになる部分です。


[万能ワクチンは10年前にも報告されていますが?]の続きを読む

関連タグ : M2, M2タンパク, アマンタジン, 万能ワクチン, FDA, インフルエンザワクチン, ウィスター研究所, ゲント大学,


パンデミックが報道されて、家族が新型インフルエンザと思われる風邪にかかった場合、第一にすべき対応は抗インフルエンザ薬を手に入れて飲ませることです。



しかし、パンデミックへの厳戒態勢から、通常の医療機関はダイレクトに新型インフルエンザに感染していると思われる患者の受診を受け入れることを避けます。

これは感染力の強い新型インフルエンザが、たくさんのさまざまな病気で抵抗力の落ちている人が集まる場所である病院で感染が拡大してしまうことを避けるためです。


「お腹を壊した子供を小児科に連れて行ったら待合室で風邪をもらっちゃった。」

と言う話はよくありますよね、でも、新型インフルエンザをもらっちゃったら命にかかわりますから。


[緊急対応センターに連絡して抗インフルエンザ薬を手に入れる]の続きを読む

関連タグ : 抗インフルエンザ薬, 対策センター, リレンザ, タミフル, アマンタジン,

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。