基礎知識

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ごぶさたしています。

2009年の新型インフルエンザ感染騒ぎ、あれはいったいなんだったんだろうと今では思います。(←お前も当事者だろ!(・_・)ノ☆(*__))


でも、あのときにはほんとうにやばいと思ったんですよね。

ニュースを見たのは友達と食事に行くのを駅で待っているときに手持無沙汰で見たガラケーのニュースに出てきた新型インフルエンザの言葉。

背筋が凍りついたのを今でも覚えています。

2005年ごろにNatureで特集が組まれていたあれに感化されていたかなあ。

ともかく、新型が出てくれば恐ろしいスピードで世界中に広がり、致死率が高ければとんでもないことになると。


確かに、2009年から2010年にかけて流行したH1N1は世界中に瞬く間に広がりました。

インフルエンザの地図を塗り替えたと言ってもいい。

この点では新型が出ればパンデミック、これは間違っていませんでした。

インフルエンザウイルスの感染力の低い初夏から夏にかけて流行ったことからもわかりますよね。


でも、幸いなことにこのH1N1は毒性が高くなかった。

それまでに流行していたものと同等か少し高い程度であり、そのことから、日本のような過剰反応した国では通常の流行よりも死者数などが低く抑えられました。

タミフル使いまくりだったから、ワクチン生産とかも後手後手に回ったけど大丈夫だった。


そしてあのH1N1、今では季節型インフルエンザの一つに組み込まれて考えられています。

国立感染研のホームページの文章をお借りすると、

「2012年9月~2013年1月のインフルエンザの活動:インフルエンザの活動はこの期間中に、アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアから報告された。A(H1N1)pdm09ウイルス〔以下、A(H1N1)pdm09〕の活動は、アフリカ、アジア、中南米およびヨーロッパの一部の国を除き、概して低かった。A(H3N2) 亜型ウイルス〔以下、A(H3N2)〕は、北アメリカのほとんど、北アフリカとアジアの一部、および当該時期の早い段階ではヨーロッパのいくつかの国と中国で優勢であった。B型ウイルス(以下、B型)は、世界の多くの地域で活動が報告され、一部の国々で優勢な型となっていた。」
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flu-iasrf/3541-fr3991.html

という状況で、このA(H1N1)pdm09ウイルスというのが2009年に流行した新型インフルエンザウイルスです。


この冬のワクチンでは、このA(H1N1)pdm09ウイルスとA(H3N2) 亜型ウイルスに対するワクチンが作製され、摂取されることになると思います。(って去年もそうだったはずですが)

ありふれた脅威になってしまいました。

これは歓迎すべきことです。よかったです。


その一方で、まだまだ、気を抜けないウイルスの小流行は次々に報告されています。

「動物由来のインフルエンザウイルス〔A(H5N1), A(H3N2) variant (v), A(H1N1)v, A(H1N2)v, A(H7N3), A(H9N2)〕感染:2011年9月19日~2012年2月15日に、A(H5N1) ウイルスのヒト感染例が、養鶏所での高病原性インフルエンザA(H5N1)がみられているカンボジア、中国、エジプト、インドネシアから15例(うち死亡8例)報告された。2003年12月からの累計では、15カ国から620例(うち死亡367例)が報告されている。」
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flu-iasrf/3541-fr3991.html


鳥インフルエンザH5N1、このほかにもマイナーな流行ですがH7N9などの新型ウイルスの鳥から人への感染が報告されています。

これらがA(H1N1)pdm09ウイルスやA(H3N2) 亜型ウイルスに感染している人に感染した場合、遺伝子は容易にまじりあって人から人へ感染するウイルスになる可能性は依然残されています。

特にH5N1が最初に人に感染して状態ですでに人で流行を繰り返していたH3N2よりも、2009年から仲間入りしたH1N1の方が未知なだけに、動物由来のものと重複感染した時の変化は注意すべきです、ヒトへの感染力を容易に獲得させてしまうかもしれない。

そうなった時には高い毒性を残したままである可能性が高い。


ということで、2009年のH1N1はもう忘れてもよさそうな存在になりつつありますが、ほかにも怖いウイルスはあるので、常にニュースなどをきちんと聞いて速やかに対応すること、よろしくお願いします。
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豚インフルエンザのウイルス型がH1N1と聞いて、

・・・おや? 最近もどこかで聞いたぞ?

と思った人もいるかもしれない。


実は、現在も流行しているふつうのインフルエンザであるソ連型がH1N1に分類される。

ソ連型と言われるゆえんは1970年代に大きな流行がソ連で報告されたからである。

(このときには30年ぶりの流行であったために20代以下の若者が主な感染者であった。)


[豚インフルH1N1とスペイン風邪H1N1の関連性]の続きを読む

関連タグ : H1N1型, 豚インフルエンザ, スペイン風邪, タミフル耐性, 突然変異, サイトカインストーム, 新型インフルエンザ,

万能インフルエンザワクチン開発のニュースが先日ありました。

万能インフルエンザウイルスとはウイルス内部の変異の起こりにくい部分に対してワクチンを作るものです。

通常はウイルス表面の分子に対して抗体を作る方が効果的なのですが、ウイルス内部の構造でも、ウイルスが感染した細胞の表面に出る部分を狙うことで効果が得られるのです。


少々冷めたコメントを書いてしまって申し訳なく思っておりますが、マスコミで報道される印象ほどに簡単な話ではないことはまちがいありません。

内部の構造は外に比べれば変異が起こりにくいようですが、それでも一定頻度で変異は起こるのです。

インフルエンザウイルスの変異率を調べた研究がありますが、それによると、人間などの細胞に感染したウイルスが増幅されて外に出て来た時に発生する変異率は、アミノ酸ベースで見て、50個の子供世代ウイルスに1個の頻度で発生すると計算されています。


具体的に病気の時にどういうことが起こるのかというと、


[完璧なインフルエンザワクチンがどうしてできないのか。]の続きを読む

関連タグ : インフルエンザワクチン, 複製, 変異率, 気道細胞, 増殖,


以上のように、新型インフルエンザには大変恐るべき特徴があります。
(もしかしての懸念も含めてのことですが)
それは、

1.病気の進行が速くて、致死率が高い
2.すでに世界中の鳥に蔓延しているからどこで起こるかわからない
3.過剰な免疫反応で、若者ほど重症になる可能性が高い
4.タミフル耐性ウイルスとなる可能性もある

という4つの恐怖です。


[4つの恐怖を持つ新型インフルエンザの世界的大流行を目前に]の続きを読む

関連タグ : ダスティン・ホフマン, アウトブレイク, インフルエンザ, パンデミック,

前の記事までに新型インフルエンザにまつわる懸念を三つ

述べてまいりました。

致死率が高いこと、世界中の鳥がその元を持っていること

全く新しいウイルスで、免疫を持つ人がほとんどいないこと

そして困ったことに、四つ目の懸念が浮上してきつつあります。

新型インフルエンザの流行に対応するために日本政府は2100万人分のタミフルを備蓄しています。これだけあればかなりの人の重症化を防ぐことができる、そう考えられていたのですが、、、

実はタミフルの効かない、タミフル耐性の人インフルエンザウイルスがすごい勢いで増えつつあるのです。



[タミフル耐性新型インフルエンザとしてスタートしかねない]の続きを読む

関連タグ : タミフル耐性, 遺伝子変異, ヒトインフルエンザ, 鳥インフルエンザ, スウェーデン,

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